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東京都内港区のうづまこ陶芸教室です。初めての方も楽しめる一日体験も人気です。

薪窯2016in益子・作品講評会

こんにちは、うづまこ陶芸教室です。

昨年11月に開催された毎年恒例秋のうづまこ陶芸教室イベント、今回は栃木県益子町での薪窯イベントが行われました。
その時焼かれた陶器作品の作品講評会の様子を少しお届けしたいと思います。
作品講評会はうづまこ陶芸教室内で行われます。スライドショーを使って作品の解説、今回使った薪窯の説明などをうづまこ陶芸教室サブーリ先生がして下さいました。
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まずは窯詰めから始まります。薪窯の中に素焼き(低温で焼いて強度を少し上げる)した陶器作品をなるべく隙間を少なくたくさん詰めていきます。作品の下には窯土と呼ばれる土を小さいボールにして置いています。これは、焼いたときに陶器を置いている板とくっついてしまわないための物です。写真手前はまだ途中ですが、この後後ろの棚と同じ高さまで他の作品を置いていきます。この作業は薪窯も他の電気窯、ガス窯などもほぼ同じです。
薪窯2016

薪窯2016

手前の棚も陶器作品が置かれました。
この後火入れです。火を入れる前は薪窯の神さまに皆でお祈りをします。薪窯2016
そして火が入ります。薪窯なのでもちろんですが、薪を燃やして窯の温度を上げていきます。本当に薪だけで焼きます。灯油とか使わないんです。薪は焚口という窯の手前にある穴から入れていきます。焚口は前面に上下2つ、側面に1つ計3つあり、それぞれを使い分ける事で空気の流れを調節して火力を上げていきます。他にも煙突の空気の通りを狭く広くする調節ができたり、煙突の高さを変えて空気の流れる力を変えたりなど、空気と火を操り温度を調節していきます。すごく迫力のある光景です。
薪窯2016

薪窯2016

このとき薪窯の中の温度を1300度まで上げていきます。ただ薪を入れていけば温度が上がるものでもなく、空気の量、流れなどを見ながら調節して、徐々に温度をあげていきます。今回は約36時間火を焚き続けました。陶器は急激に温度を上げると割れてしまうのでこれだけ時間をかけて焼くのです。夜通し薪窯を見ていなくてはいけないのでみんなで交代しながら焼きます。

薪窯2016

くつろいでます。

薪窯2016

夜は薪窯の横でバーベキューなどをして盛り上がりました。
こうして36時間焚き続け、焼きは終わります。この後すぐにでも窯を開けて陶器作品をみたいところですが、すぐには開けられません。次は急激に冷やしてしまうとそれも割れてしまう原因になるので、自然に温度が下がるのを待ちます。これも3日間かけて徐々に冷やしていきます。
数日後、窯出しをしにまた益子へ向かいます。
薪窯2016

薪窯窯出しです。まずは窯焚きにいなかったメンバーもいるので、窯の構造から出し方まで説明を受けました。この後仕事分担され窯出しの開始です。まずは、窯詰の時は作品を入れるために空けていた壁を、窯焚きの時にレンガで閉じているのでそれを開ける作業からです。同時に、薪窯は薪の灰も大量にでるのでその掃除もやっていきます。それが終わると窯出しのスタートです。この時が一番ワクワクする瞬間ではないでしょうか。電気窯やガス窯など他の窯でもそうですが、薪窯は特に、陶芸!という感じがしてワクワクします。

薪窯2016

薪窯2016

みんなで協力しながら少しづつ開けていきます。

薪窯2016

陶器作品たちのお目見えです。この後はバケツリレーでどんどん出していきます。とても綺麗な光景です。

薪窯2016

素焼きの窯詰の写真と見比べると面白いですね。
こんな感じでどんどん手前から出していき、昼休憩をはさんで夕方にようやくすべての窯出し作業が終わりました。
薪窯の窯詰から窯焚き、窯出しまでの流れをここまで説明させて頂きました。
そして残るは陶器作品たちの講評となります。

これもサブーリ先生がスライドショーを使って解説して下さいました。
その作品たちのいくつかをご紹介して今回のブログは終わりたいと思います。
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お椀です。この模様が薪窯特有の、薪窯でしか出せないアジになります。
電気窯などでは通常、釉薬と呼ばれる液体の薬を素焼きした素地に染み込ませ、それからもう一度焼きます。そうするとその釉薬が溶け、素地の表面をガラス質の膜でコーティングします。これで強度の増した、水を吸収しない器となります。
ですが、今回行った、薪窯の場合その釉薬をかけずに(かけて焼くこともあります)、素焼きの素地のまま焼きます。
しかし、写真のお椀にはテカテカしたコーティングがされていますよね。これが、自然釉とよばれるものになります。
自然釉とは薪窯を燃やすために使った薪が燃えて灰になりその灰が高温により溶けて素地の上にかかり固まったものです。
そのため、薪窯内の炎の動き、素地への当たり方、灰のかぶり方や、置く場所や薪窯内の温度によって作品の出来が変わります。窯から出すまではどんな仕上がりになっているか分からないのです。これが薪窯の魅力の一つでもあります。

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黒鉄分によるものです。かっこいいですね。
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これもかっこいい灰のかかり方になりました。どれも狙って出せる模様ではないので面白いです。
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これは、一つ上の写真のように、溶けない土を置いて焼くと、そこだけ自然釉がかからずこのような模様になります。
という感じで実際はもっと詳しく、他にもたくさんの作品の講評があり、一時間ほどでサブーリ先生による、薪窯解説、薪窯作品講評会は無事おわりました。

さて、薪窯いかがでしたでしょうか。大まかな流れと少しですが陶器たちの紹介をさせて頂きました。
このブログを読んで少しでも興味を持たれた方は是非来年のうづまこ陶芸教室薪窯イベントにご参加されてはどうでしょうか。一日体験で作った作品を薪窯で焼くこともできます。

それでは、最後までお読み頂きありがとうございました。
失礼致します。